喪主は遺族代表としてあいさつをする

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2017年02月01日

喪主という立場で葬儀を迎えるのであれば、遺族代表として様々な場面で会葬者に御礼やあいさつをする必要があります。特に告別式においては、出棺直前の儀式ということもあり、非常に重要な意味を持ちますから失敗することは出来ません。親族代表のあいさつの場では主に、会葬者に対して故人に代わりお礼を述べます。挨拶の流れや内容はある程度決まっています。従って、文面を考えるのはそれほど難しいことではありません。話す段階では、悲しみが深く心に余裕がない場合もあるでしょう。話さなくてはならないとするよりも、皆さまに心からの感謝の気持ちを伝えようとする気持ちに意識を向けましょう。告別式では、よほどの事情がない限りは、喪主が親族代表としてあいさつをします。

その内容は、葬儀に参列してもらったことに対するお礼と、生前にお世話になったことに対するお礼が中心になります。典型的な例文としては、「遺族を代表してごあいさつ申し上げます。本日はお忙しい中、(名前)の葬儀にご会葬いただき誠にありがとうございます。生前、故人に寄せられた皆様の厚情に対し、心より御礼申し上げます。私どもは未熟ではございますが、故人の教えを守り、精進していく所存です。今後とも故人と同様お付き合いいただき、ご指導いただきますことをお願い申し上げます。」というような言葉です。短くてもかまいません。ただ形式ばったあいさつだけではなく、プラスアルファして故人の生前の厚情や最期の様子などを加えることにより展開できます。

基本的なお礼の文面は故人との間柄でそれほど変わりません。展開する内容は、故人との間柄でエピソードが異なることがあります。夫や妻の場合は、家庭での様子や、父または母として果たしていた役割を述べると良いでしょう。遺された家族で支えあって生きていくことを表明します。時に、喪主が子の場合もあります。子どものころからの父または母とのおもいでや人柄、励まされたことなどを述べます。長い間過ごしてきた間柄だからこそ伝えられる言葉があります。故人への深い愛情と、悲しみを乗り越えようとする決意を含めましょう。会葬者とともに、温かい気持ちで故人との別れを述べます。

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