2020年04月10日
人間はいずれは死亡を経験することになり、これを避けることはできません。そのために死亡した時に行う葬儀は式典の一つと捉えられていますが、最も厳粛な式典であるので多くの慣習が存在しています。その中でも特に重要視されているのは大安や仏滅といった六曜であり、縁起が悪いと考えられている場合には、日程をずらしてでも別の日に行うことが少なくありません。
六曜は中国から伝わった陰陽道を起源としていて、その日の吉兆について定めています。ただし、本来は戒め的な注意喚起で定められたもので式典とは関係が無いのですが、仏滅はその名称の印象から葬儀を行わないケースが多いでしょう。
この名称によって友引は特に行わなくなっていますが、それは故人が生存している親族などを一緒に連れて行くと考えられているからです。友引も本来の意味とは異なっていますが実際にはほとんど行われないので、火葬場のような関連施設も休業することが多くなっています。
他にも曜日についても注意しなければならず、通夜のように緊急性を要するものは仕方がありませんが、本葬は曜日も勘案して喪主が決定するのが一般的です。週末に本葬を執り行うのはそのためですが、ここで仏滅や友引が重なると、曜日よりも六曜の方を重要視されていると言えるでしょう。
喪主が若い世代の場合は六曜については気にしなくなっていますが、周囲の人への配慮で現在でも同じような方法が実践されています。